イチイ属 Taxus (イチイ科-2)

 裸子植物の新しい系統分類のイチイ科は、エングラー分類体系のイヌガヤ科とイチイ科を包含する。
 世界に6属、31種が知られ、日本には3属、3種が自生する。
属名 分類単位 エングラー 新分類
Cephalotaxus イヌガヤハイイヌガヤチョウセンマキ イヌガヤ科 イチイ科
Taxus イチイキャラボク イチイ科
Torreya カヤチャボガヤ


イチイ、アララギ、オンコ Taxus cuspidata Siebold & Zucc. var cuspidata
南千島、北海道、本州、四国、及び朝鮮、中国、極東ロシアの冷温帯に分布する雌雄異花同株の常緑高木。
広島県:備北山地の緩やかな尾根、山頂部に多い。3~4月に咲き、当年の秋に熟す。
広島県植物誌 p.84;海山博物 p.216;東城町植物誌 p.72;呉市植物誌 p.69;呉市目録 p.22; 広島県の植物図鑑へ

広島県指定天然記念物
 庄原市川西町     横目堂のイチイ
市町村指定天然記念物
 庄原市東城町内堀   妙楽寺のイチイ
 庄原市西城町熊野   比婆山のイチイ群
 庄原市西城町三坂   三坂中組の三本イチイ
 庄原市高野町上里原  田部家のイチイ

比婆山山頂(御陵)のイチイ巨樹
比婆山山頂(御陵)のイチイ巨樹

果実を着けたイチイ
種子を着けたイチイ、葉はらせん葉序だが、左右に展開し2列に見える

キャラボク Taxus cuspidata Siebold & Zucc. var. nana Rehder
= Taxus cuspidata Siebold & Zucc. 'Nana' (園芸品種としての名)
本州の日本海側の多雪山地の冷温帯に分布する、雌雄異花同株の常緑高木、日本固有変種。
広島県:備北山地の風衝地に自生し、庭木として各地に植栽される。伯耆大山のキャラボク群落は有名である。
呉市目録 p.22;北広島町 p.172;

市町村指定天然記念物
 庄原市東城町川西   法恩寺のキャラボク
 庄原市口和町宮内   前浜のキャラボク
 庄原市総領町黒目   黒目北野のキャラボク

キャラボク
雄花序を着けたキャラボク 主幹がはっきりせず、小枝を先端から見ると葉が放射状に広がる
中国山地に生育するイチイはこの型が多い



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